問題
次の記述は、デジタル無線通信における遅延検波について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。
1 遅延検波は、基準搬送波を再生する搬送波再生回路が不要である。
2 遅延検波は、受信する信号に対し、1シンボル(タイムスロット)後の信号を基準位相信号として用いて検波を行う。
3 遅延検波は、一般に同期検波より符号誤り率特性が優れている。
4 遅延検波は、PSKで使用できない。
解答 1
2 遅延検波は、受信する信号に対し、1シンボル(タイムスロット)前の信号を基準位相信号として用いて検波を行う。
3 遅延検波は、一般に同期検波より符号誤り率特性が劣る。
4 遅延検波は、PSKで使用できる。
BPSK復調器
BPSK復調器には、同期検波と遅波検波があります。
同期検波
同期検波は、受信波を搬送波再生回路で再生した基準搬送波を乗算することにより復調します。
遅波検波
遅波検波は、受信波とその1シンボル前の受信波を乗算することにより復調します。受信波に雑音などを含む信号をそのまま乗算しますので、符号誤り率は大きくなります。