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【無線工学】《レーダー》(H29-2午前(15))パルスレーダーの受信機に用いられる回路

無線工学パルスレーダーレーダー
問題

 次の記述は、パルスレーダーの受信機に用いられる回路について述べたものである。$\boxed{   }$内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

(1) 近距離からの強い反射波があると、PPI表示の表示部の$\boxed{ A }$付近が明るくなり過ぎて、近くの物標がみえなくなる。このとき、$\boxed{ B }$回路により近距離からの強い反射波に対しては感度を下げ、遠距離になるにつれて感度を上げて、近距離にある物標を探知しやすくすることができる。

(2) 雨や雪などからの反射波によって、物標の識別が困難になることがある。このとき、$\boxed{ C }$回路により検波後の出力を微分して、物標を際立たせることができる。

ABC
1中心STCFTC
2中心FTCSTC
3中心FTCAFC
4外周AFCSTC
5外周STCFTC
解答 1

(1) 近距離からの強い反射波があると、PPI表示の表示部の中心付近が明るくなり過ぎて、近くの物標がみえなくなる。このとき、海面反射制御回路(STC)により近距離からの強い反射波に対しては感度を下げ、遠距離になるにつれて感度を上げて、近距離にある物標を探知しやすくすることができる。

(2) 雨や雪などからの反射波によって、物標の識別が困難になることがある。このとき、雨雪反射制御回路(FTC)により検波後の出力を微分して、物標を際立たせることができる。

パルスレーダーの電子回路

(1)STC回路(海面反射制御回路)
近距離からの強い反射波があると、PPI表示の表示部の中心付近が明るくなり過ぎて、近くの物標がみえなくなるときがあります。このとき、STC回路により近距離からの強い反射波に対しては感度を下げ、遠距離になるにつれて感度を上げて、近距離にある物標を探知しやすくすることができます。

(2)FTC回路(雨雪反射制御回路)
雨や雪などからの反射波によって、物標の識別が困難になることがあります。このとき、FTC回路により検波後の出力を微分して、物標を際立たせることができます。

(3)IAGC回路
IAGC回路は、強い反射波がある場合に中間周波増幅器が飽和し、微弱な信号が受信不可能になることを防ぐための回路で、中間周波増幅器の利得を制御するための回路です。

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