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【無線工学】《送受信装置》(H27-10午前(10))ダイバーシティ方式

無線工学送受信装置ダイバーシティ
問題

 次の記述は、ダイバーシティ方式について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

1 周波数によりフェージングの影響が異なることを利用して、二つの異なる周波数を用いるダイバーシティ方式は、偏波ダイバーシティ方式といわれる。

2 十分に遠く離した二つ以上の伝送路を設定し、これを切り替えて使用する方法は、ルートダイバーシティ方式といわれる。

3 2基以上の受信アンテナを空間的に離れた位置に設置して、それらの受信信号を切り替えるか又は合成するダイバーシティ方式は、スペースダイバーシティ方式といわれる。

4 ダイバーシティ方式を用いることにより、フェージングの影響を軽減することができる。

解答 1

周波数によりフェージングの影響が異なることを利用して、二つの異なる周波数を用いるダイバーシティ方式は、周波数ダイバーシティ方式といわれる。

ダイバーシティ方式

フェージングを軽減する方法に、ダイバーシティ方式があります。ダイバーシティ方式は、2つ以上の受信系の出力を合成あるいは選択することで、フェージングの影響を軽減する方式です。

(1)スペース(空間)ダイバシティ
数波長離れた場所に2つ以上の受信アンテナを設置し、これらを合成あるいは選択することによって、フェージングを軽減する。

(2)周波数ダイバシティ
同じ内容の信号を複数の周波数を使用して送信し、受信側では受信した複数の周波数の中から受信状態が良好なものを合成あるいは選択することによって、フェージングを軽減する。

(3)偏波ダイバーシティ
偏波の異なる受信アンテナを設置し、これらの合成あるいは選択することによって、フェージングを軽減する。

(4)ルートダイバーシティ
離れた場所に受信アンテナを設置し、受信状態の良い受信アンテナを選択することによって、フェージングを軽減する。局所的な降雨減衰などに対処する。

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