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【無線工学】《基礎理論》(H29-10午前(6))マジックTについて

無線工学基礎理論同軸線路と導波管
問題

 次の記述は、図に示す示すマジックTについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。ただし、電磁波は$TE_{10}$モードとする。

マジックT

1 $TE_{10}$波を③(E分岐)から入力すると、①と②(側分波)に逆位相で等分された$TE_{10}$波が伝搬する。

2 $TE_{10}$波を④(H分岐)から入力すると、①と②(側分波)に逆位相で等分された$TE_{10}$波が伝搬する。

3 ④(H分岐)から入力した$TE_{10}$波は、③(E分岐)へは分岐しない。

4 マジックTは、インピーダンス測定回路などに用いられる。

解答 2

2 $TE_{10}$波を④(H分岐)から入力すると、①と②(側分岐)に同位相で等分された$TE_{10}$波が伝搬する。

マジックT


マジックTの動作は以下になります。

・E分岐③から入力された電波は、2分されて①と②に同振幅・逆位相で出力される。
・H分岐④から入力された電波は、2分されて①と②に同振幅・同位相で出力される。
・側分岐①から入力された電波は、③と④に出力されるが、②には出力されない。
・側分岐②から入力された電波は、③と④に出力されるが、①には出力されない。

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