問題
次の記述は、静止衛星を利用する通信について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。
1 赤道上空約36,000[km]の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約12時間である。
2 3個の通信衛星を赤道上空に等間隔に配置することにより、極地域を除く地球の大部分の地域を常時カバーする通信網が構成できる。
3 電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに約0.5秒を要する。
4 衛星通信に10[GHz]以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が少ないので、信号の劣化も少ない。
5 VSAT制御地球局には小型のオフセットパラボラアンテナを、VSAT地球局には大口径のカセグレンアンテナを用いることが多い。
解答 2
1 赤道上空約36,000[km]の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約24時間である。
2 正しい
3 電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに約0.25秒を要する。
4 衛星通信に10[GHz]以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が大きく、信号の劣化が大きいことがある。
5 VSAT地球局には小型のオフセットパラボラアンテナを、制御(ハブ)地球局には大口径のカセグレンアンテナを用いることが多い。