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【無線工学】《通信システムの概要》(H29-2午前(1))静止衛星を利用する通信

無線工学通信システムの概要衛星通信
問題

 次の記述は、静止衛星を利用する通信について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

1 赤道上空約36,000[km]の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約12時間である。

2 3個の通信衛星を赤道上空に等間隔に配置することにより、極地域を除く地球の大部分の地域を常時カバーする通信網が構成できる。

3 電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに約0.5秒を要する。

4 衛星通信に10[GHz]以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が少ないので、信号の劣化も少ない。

5 VSAT制御地球局には小型のオフセットパラボラアンテナを、VSAT地球局には大口径のカセグレンアンテナを用いることが多い。

解答 2

1 赤道上空約36,000[km]の円軌道に打ち上げられた静止衛星は、地球の自転と同期して周回しているが、その周期は約24時間である。

2 正しい

3 電波が、地球上から通信衛星を経由して再び地球上に戻ってくるのに約0.25秒を要する。

4 衛星通信に10[GHz]以上の電波を使用する場合は、大気圏の降雨による減衰が大きく、信号の劣化が大きいことがある。

5 VSAT地球局には小型のオフセットパラボラアンテナを、制御(ハブ)地球局には大口径のカセグレンアンテナを用いることが多い。

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