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【無線工学】《通信システムの概要》(H29-6午前(2))直接拡散(DS)を用いた符号分割多重(CDM)伝送方式について

無線工学通信システムの概要多重通信
問題

 次の記述は、直接拡散(DS)を用いた符号分割多重(CDM)伝送方式の一般的な特徴について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

1 受信時に混入した狭帯域の妨害波は受信側で拡散されるので、狭帯域の妨害波に弱い。

2 送信側で用いた疑似雑音符号と同じ符号でしか復調できないため秘匿性が高い。

3 拡散符号により、情報を広帯域に一様に拡散し電力スペクトル密度の低い雑音状にすることで、通信していることの秘匿性も高い。

4 拡散変調では、送信する音声やデータなどの情報をそれらが本来有する周波数帯域よりもはるかに広い帯域に広げる。

解答 1

符号分割多重(CDM:Code Division Multiplexing)方式

FDMは周波数を分割TDMは時間を分割して多重化する方式ですが、符号分割多重CDM方式は、同じ周波数を使用し、かつ時間も分割することなく、疑似雑音PN(Pseudo Noise)符号を使用することで多重化する方法です。

CDM方式は、PN符号で受信側と送信側で乗算(送信側では拡散、受信側では逆拡散)を行います。拡散しますので、周波数帯域幅は広くなりますが、PN符号は複雑に作られていますので、秘話性は高くなります。

1 受信時に混入した狭帯域の妨害波は受信側で拡散されるので、狭帯域の妨害波に強い

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